インターネットの登場を、出井伸之ソニー会長(IT戦略会議議長)は、「巨大隕石の落下」にたとえています。6490万年前にユカタン半島沖に落下した隕石のように、経済・社会環境に劇的変化をもたらし、それに迅速的確に対応できなければ、恐竜のように大きく、権勢を誇ってきた国や行政組織、大企業でも、容赦なく命脈を絶たれるという意味でしょう。昨年7月から、平塚商工会議所中心市街地活性化特別委員会(前田行男委員長)の高度情報化研究会(松岡紀雄座長)では、このインターネットや最新のIT技術を活用した商店街の活性化策を探ってきました。その過程で、神奈川大学経営学部松岡ゼミの学生50余名(当時2、3、4年生)と、今野克義講師の指導を受けた学生数名が、市内約100軒の商店のご協力を得て、ホームページの作成に取り組みました。多くの学生にとって初めてのホームページづくりでしたが、そのままにしておくのは勿体ないという激励を受け、今回の展示会開催となった次第です。 個々の商店のホームページが有効に活用されるためには、地域の人々に親しまれる「ポータルサイト」(インターネットの玄関口)を設けることが不可欠です。今回、それを「湘南ひらつかe−タウン」と名付け、日常生活に役立つショッピングや駐車場情報、行政、病院、天気、交通、地図、ローカル紙等々さまざまな情報源へ、誰でも簡単にアクセスできるよう工夫しました。IT技術を活用して生まれた「electronic(電子的)タウン」であると同時に、「いい街」であり、「excitingな(活気に満ちた)街」であってほしいという願いを込めています。 平塚市と大磯町、二宮町では、SCN(湘南ケーブルネットワーク株式会社)を通じて、昨年4月にインターネットの常時接続が実現しました。ブロードバンド化に向けて、この6月からは一段と高速化し、利用料金を気にしないで快適に利用できるようになりました。現段階では、全国的にもきわめて恵まれたインターネット環境といえます。 今回の展示会を契機として、商店街の皆様はもとより、広く市民の皆様にインターネットの大きな可能性に目を向けていただきたいと願っています。さらに、次代を担う学生たちと、地域の商店街や広く市民の皆様方との間に新たな交流が生まれ、互いに協力し学びあって魅力と活力溢れる平塚の街が築いていけるよう、心より念願しています。 ホームページ作成にご協力くださった商店街ご関係者はもとより、今回の展示会実現にご尽力くださった平塚市、平塚商工会議所、平塚市商店街連合会、湘南ケーブルネットワーク株式会社、そしてご来場くださった皆々様に、心より深く感謝申し上げます。 2001年6月
神奈川大学経営学部教授 松岡紀雄
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